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pHで着彩できるのか

実は今月初めに実験をしていまして、この欲深き粉末(私)は、紫キャベツからアントシアニン色素を抽出してpHで色が変わる絵が描けないものかと奮闘しておりました。

 

結果ですが、薄すぎて無理でした。

 

紙に塗ったくって数日置いたら少し濃くはなったのですが、濃くなったところで下地程度の色味にしかならず、食品は食べるものだな、と実感するにとどまりました。

 

左はアントシアニン液とレモン汁、真ん中は重曹を入れてpHを変えたやつです。一番右が何もしていないアントシアニン液です。


筆につけてパルプ紙に塗布したアントシアニン液と、濾紙に染み込ませたものです。

 

なぜかパルプ紙に塗るとアルカリ性が強くなりました。普通のマルマンのスケッチブックなのですが、繊維の表面はアルカリ性よりってことなんでしょうか。

 

人間の肌の表面は弱酸性、血液は弱アルカリ性と聞いたことがあります。 

腎臓や肺などの排出物でpHを調整しているらしいです。

 

こういう実験は楽しいですが、危なくないことにとどめておかないと、エスカレートしそうで怖いです。マッドサイエンティストになってしまう。


煮出した後の紫キャベツは晩ごはんになりました。写真は煮出してザルに開けて鍋に戻した紫キャベツです。モンスターの餌にしか見えない。

 

煮出してもまだ紫が残っています。

刻み方が足りなかったかもしれません。

 

水道水を沸かして、紫キャベツを10分煮詰め、コーヒーフィルターで濾過しました。雑。

 

キャベツの匂いも正直画材向きではないなと思いました。


一週間以上放置したら、アントシアニン液と重曹を入れた試験管が黄色くなり、強アルカリになっていました。もしかしたらキャベツの成分が変化したのかもしれませんが、これは食べ物の色じゃない。

 

重曹を水で溶いてスプレーボトルに入れてる掃除道具があるのですが、この状態になっているかもしれないということでしょうかね……。

 

素手で布巾持って拭き掃を除していたのですが、この色を見て素手に抵抗を感じ始めました。

 

年末掃除が始まる前に気づいてよかったです。「天然だから安全」、「食品だから肌につけて良い」、はとにかくウソかな。

 

今週もどうかご無事で。