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DETROIT四周目

もはやDETROITについて語り始めたら止まらない人間です。

 

DETROIT:Become Humanフルコンプまであと4分の1くらいなので、頑張ってやることにしました。

カムスキーの髪型も解放したいですし。

 

一連の流れを通してやりたいので、もうコンプしているチャートもスルメを噛むように味わって、全編通してやり直しているのですが、本来の自分ならまず避けて通るようなルートを行くので、すごい光景だなーと思いながらやっています。

 

冒頭も四回目なので周囲を観察するときの自分自身の目の解像度がだいぶ上がっています。始まりは家庭用アンドロイド・ダニエルの事件。家族だと思っていた主人の人間たちがいたのですが、買い替えられることを知ってショックを受けて人質事件を起こし、サイバーライフから犯罪捜査補佐用アンドロイド・コナーがネゴシエーターとして派遣される。

 

手を伸ばせば届く距離までダニエルに接近し、信用も99%だったのですが、銃を持っていないと嘘をつき、至近距離で銃殺しました。鮮やかすぎる所業でかなり怖かったです。

 

最後のSWATのアラン隊長の視線も「意外とやるな」と言ってる感じがするし、全く同じ映像まで見え方が変わってきて、改めて驚かされます。これ、ダニエルが助かる道ってないのかな……。このチャートもまだ埋まってません。変異体、心があるってわかってるから、毎回きついです。

 

隅々までやったマーカスの最初、公園を観察しているとアンドロイドに介抱されながら椅子から立ち上がる老人と、対照的に、一人で昼間から飲んだくれている若者が気になりました。アンドロイドと一緒に行動している人間が多い中、ちょっと「おや?」って感じです。年金暮らしの老人と失業者の対比かな。本当に隅々まで計算して作られているな、と思います。

 

画材屋さんのレジでやり取りしたアンドロイドでふと、セルフレジってないのかなと思いました。日本では増えてきましたが、デトロイトでは難しいかもしれません。このゲームの製造元のフランスはどうなんでしょうか。

 

ちなみに、ゲーム内でのアンケートで「一番好きな主人公は?」という問いに私は「マーカス」と答えています。やっぱりマーカスがいなければ状況変わらなかったと思うし、オッドアイもめっちゃかっこいい。物理シミュレーションも「こんなことできるんだ!」となって楽しいし。カーラやコナーも大好きですが。レジスタンスだからってマーカスが嫌いな人はカルロスのアンドロイドこととか車に縛り付けられて引きずられたアンドロイドのこととかどう思っているのかな。カルロスの話は根性焼きの痕とか胸が痛くてこの状況のままでは絶対いけないと思ったんですよね。

 

カーラのターンは、相変わらずトッドが怖い。ズラトコとかパーキンスとかいうサイコパスと比べたらまだ小物だし、ゲームさんぽでの名越先生の解説で「弱さでダメになってしまった、本物の悪人ではない人」というのはわかっているのですが、実際現実で会ったら全力で逃げて専門家にお任せするやつです。

 

しかし、三周しても物語を通してアリスがトッドのことを悪くいうことは一度もなかったんですよね……。ただ「家族になりたいだけなのに。愛して欲しいだけなのに」ということを言っている。そういうところに関してもアリスは特別な子です。こういう子を追い詰めてしまうならトッドはやはり父親失格です……。

 

トッドは国境越えのバス停で自分の無力を認め、「頑張れよ」と言って大切なはずのアリスと別れられる人間性はある人で、このシーンを名越先生は結局見ることはなかったようなのですが、当たり前のように読みが的中していたのですごいです。 本当に人を見る目があるということだし、Quantic Dreamもわかる人にはわかるように的確に表現していたということですよね。相当ハイレベルなコミュニケーションだと思います。

 

トッドの部屋を掃除しているときに、チェストの中から抗うつ剤と拳銃を見つけるシーン、複雑です。別々に暮らすのが一番幸せなんだろうけど。「DVは加害側が問題を抱えている」っていうステレオタイプですね。完全に病理でなっているので、被害者が「自分も悪いのかも」って思ったら絶対ダメなやつ。

 

ある程度どうなるかわかった上で、どうするかという選択をするフェーズに入っています。

 

これはそういうふうに作ったゲームなのでしょうけど、アンドロイドで情緒が欠落している人物っていうのが全然いないんですよね。衝動的だったり子供っぽかったりするアンドロイドはいるけれど……。

 

最近絵を描いていないので、なんか描きたいなーとぼんやり思っています。

 

今週もどうかご無事で。