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支持率100% ※復元

DETROIT:Become Human、三周目、無事エンディングまでたどり着きました。

 

コナーはハンクと友好関係を築き、変異させてマーカスの味方に付けました。

 

一回、コナーとマーカスが生き残って、カーラが自分を犠牲にしてアリスだけ助かるというエンディングになってしまったのですが、そこだけやり直したかったので途中からもう一回やって、コナーとマーカス、カーラ、アリス、ルーサーが生き残るエンディングを見ることができました。しかし、このカーラ、アリス、ルーサーが生き残るにはたぶん、「誰も犠牲にしない」という選択肢は全滅を意味し、ジェリーを犠牲にするしかなかったんだろう……。正直、最後はカーラが犠牲になるのがトゥルーなのかな……と思ったりもした。なんでジェリーは犠牲にしてもいいんだよ? ルーサーを助けたのはここで盾になってもらうためじゃないし。でも、カーラにだって幸せになってほしいんだよ……。正当な理由はないですが、ジェリーが協力してくれると言ったので、助けてもらいました。

 

マーカスの選択で平和路線を走り続け世論の支持率100%の男に仕立て上げたのですが、パーキンスに追い詰められて、もうどうすんの!? ここで死ぬの?! ってなったとき、「歌う」という選択があって、いや、もう、何もできない……これしかないだろ……と思って歌い始めました。軍隊に包囲された残りのアンドロイドが、マーカスに追従して歌いはじめ、ヘリからリポーターがその様子を中継しました。

 

何の歌だろうと思って調べたら『Hold on Just a Little While Longer』という黒人霊歌だそうです。トレーラーでルーサーが歌っていたやつでした。クロエも歌っていましたね。

 

https://youtu.be/NfUeBZ9-JYk?si=eJm9JysMh27AiONS 

 

DETROITの世界では、黒人差別はほぼなくなっていたようですが、やはり想起されますよね……。マーカスが廃棄場から出てバスに乗ったとき、人間側の景色を不思議そうに見ていたのが印象的です。

 

結果的にウォーレン大統領が軍を撤退させてくれて、生き延びることができました。

 

ウォーレン大統領とマーカスが直接対峙して交渉することができたら、未来は変わるかもしれませんね。

 

暴力路線に走ったらどんな地獄絵図になるんだろう……。四周目がんばってそっちいってみようかと思ったんですが、躊躇してしまいます。しかし、ギャラリーでカムスキーだけ解放されてないやつが2種類あって、おそらく世論によってカムスキーの見た目が変わるのだろう、と思っています。平和路線だとちょんまげみたいな髪型してましたね。組織をまとめるための暴力か、世論を味方につけるための平和か、決断を迫られる場面も多々ありましたが、すでにマーカスはジェリコの圧倒的カリスマだったので、世論を優先。

 

ストラトフォードタワーでもオペレーターを撃たなかったので、SWATにサイモンが撃たれてしまいますが、「仲間より大事な大義なんかくそくらえだな」と思ったのでサイモンを助け、一緒に逃げることはできなかったので屋上に置いていきました。そのあとFBIとデトロイト警察の捜査が入り、コナーがサイモンのブルーブラッドを辿ってサイモンを発見、メモリを読み取り、ジェリコの文字を見せられて、サイモンは自害しコナーは軽いショック状態に。ここでコナーがサイモンを見逃してキッチンに行っていたら、おそらくサイモンはジェリコに戻ることができたのでしょう。

 

ジェリコ襲撃を生き延びて、カールのお墓の前に立ったマーカスですが、ここでマーカスの心の中をいろいろ知ることができました。

 

ジェリコの幹部メンバーはジョッシュしか残りませんでした。一度ノースにも、「みんな何も疑わずに僕についてくる。力を持つのは気持ちいいが、でも、怖いんだ」という感じのことを打ち明けています。自由を求めて戦えば血が流れるけど、そのまま服従していていいとも思えないし、マーカスの苦悩も重いよな。人間は同じであることを求めるが、それは違う。言いなりになるな、とはカールの遺した言葉で、マーカスもジェリコのメンバー全員に考えて欲しかったのでしょう。

 

カールの墓石の前で選択肢によっては、「信じて戦えば勝てると思っていた。でも間違いでした」「あなたにいろいろなことを教わりましたが、それでも僕は未熟です」「あなたに会いたい」というようなことを打ち明けます。マーカスはレジスタンスのリーダーですが、本当はすごく心細いんだろうな。

 

そこで、レオとすれ違います。通報されるかと思いました。

 

レオはマーカスをしばらく凝視していましたが、何も言わず、通報もされませんでした。

 

レオはマーカスにすごく嫉妬していたし、嫌味もぶつけてきたけど、陥れるつもりはなかったのでしょう……。どんな気持ちだったんだろう。ここで、レオとやり直せないのだろうか、と希望観測的なことを思ってしまいましたね。薬中で情緒不安定ですが、カールの血を引いているわけですし、愛情不足だっただけですよね。マーカスには少し足元を見て欲しいという気持ちもあります。まあ、個人的にレオは好かない人間だろうし、期待しすぎるのもどうかと思いますけどね。レッドアイスという薬物には、アンドロイドの血液の主成分のシリウムが含まれているようですが、これ、何を意味しているんでしょうね……。人間は外側からも、内側からも、人間が生み出した知的生命に支配されていくという皮肉でしょうか。

 

ハンクも元々は優秀な警官だったようですが、事故で病院に搬送された息子を、医者がレッドアイス中毒で手術できなかったのでアンドロイドが手術したところ死んでしまったので、アンドロイドを憎んでいて、その時から自殺願望を持ちはじめ自暴自棄になってしまったようです。ある程度強い人間でもそうなってしまうのだと思います。その憎しみはコナーと出会うことで融解していきますが。「理屈じゃねえんだ。お前には理解できんと思うがな」と言われたとき、コナーは複雑な表情をしていましたね。

 

一方、カーラたちがバス停に着いたとき、トッドと出くわしました。アリスを虐待していたトッドです。

 

トッドはカーラを掴んでセキュリティーを呼び、「俺の娘を盗みやがって」と怒鳴って掴んできましたが、「母親が出て行ったとき、娘も連れていった。だから、アンドロイドを買ったんでしょう。愛せると思ったんでしょう? 忘れさせてくれると思ったんでしょう?」と言ったら、「こんな俺でも、ちゃんと娘を育てられるって証明したかったんだ。でもあいつの言うとおりだった。俺には無理だった」と泣きながら吐露して、放してくれました。カーラに「頑張れよ」といって、トッドとアリスは抱き合って、別れを告げました。抱き合うのを止めることも出来たのですが、アンドロイドに追い詰められて人生が暗転してしまったトッドの心境を思うとそれは可哀想だし、アリスの優しさも尊重してあげたかったので。トッドを許せない人も多いと思いますが、こういう、時代の進歩で追いやられてどうしようもなくなる人間をすくう道も模索しないと、マーカスが戦った意味がないような気がします。

 

コナーがジェリコの場所を突き止めたことで、ジェリコ襲撃が始まり、多くの犠牲が出てしまったわけですが、コナーはマーカスと対峙したときに変異体になり、マーカスに人間が攻撃してくることを知らせます。パーキンスが建物の上からジェリコを見下ろし「せいぜい逃げ惑うがいい」と呟く。パーキンス、変異体のことをわかったうえで面白がってるよね……。FBIこんなやつしかおらんのか。あるいはコナーがミッション成功でパーキンスのようになっていたけれど。

 

個人的に思うのですが、もともと冷徹な人間が冷徹な決断をするより、もともと優しい人間が冷徹な決断を下すときの方が、酷さが増すような気がしています。人の心がわかる分、どこをえぐればいいか知っているというか。ギャップもあるのかもしれませんけどね。胸が痛むということを知らないのと、知っているのとでは、重みが違うと思います。知らなかったなら、知った瞬間にその決断ができなくなる可能性があるのに対して、とか考えます。

 

逃げ延びて教会に潜伏して隠れているとき、マーカスがコナーに裁きを与え殺すか、仲間として受け入れ許すかという選択があるのですが、許すとコナーはサイバーライフ倉庫に潜入して待機しているアンドロイドを仲間にすれば状況が変わるかも、と提案してきます。これがコナーが救世主と呼ばれる所以ですね。「気を付けろよ」と声をかけるマーカス。コナーは役に立たなければなりません。サイバーライフに信用されているコナーの単独任務です。

 

サイバーライフに潜入し、アンドロイドの倉庫にたどり着くと、大量の未出荷のアンドロイドが均一にしかも大量に整列して待機しています。その中の一体に近づき変異させようとすると、ハンクが飛び出してきて、新機体コナーも現れてハンクが彼に銃を向けられていました。

 

ハンクに情が移ったことをアマンダに読み取られ、人質にとられてしまったのです。

 

説得を試みましたが、新機体コナーはソフトウェアの異常はリセットされており、冷徹です。

 

細部は違うと思いますが「僕も昔は任務にしか興味がなかった。でも利用されていることに気づいたんだ」「感動的だなコナー。だが僕は任務にしか興味がない」という感じのやりとりがあり、ハンクに声をかけると「俺のことは構わずやるべきことをやれ!」

 

熱い。

 

「おしゃべりは終わりだ」の一声からQTEがはじまり、変異させる、撃ち合い、滑り込む、と咄嗟の判断を迫られる。

 

新機体コナーと取っ組み合いになり、成功するとハンクが「止まれ!」と言って銃を向けてくるが、どちらが変異体コナーか、新機体コナーか判別がつきません。

 

私もどっちのコナーが「ハンク、あなたがいなければ危なかった」と言ったのかわかりませんでした。そして、両方「自分が本物だ」と主張し始めます。

 

「本物しか知らない質問をすればいい」と片方が提案し、どうやらこちらが今までプレイヤーが操作していたコナーのようです。しかし、新機体コナーはメモリをアップデートされており、初めて会った場所は知っていた。次に犬の名前、そして、ハンクの息子の名前。調べてないから今回知らないはずなのですが、答えは知っています。「知らない」という選択肢がなかったので、でたらめな名前を答えるわけにもいかず、「コール」を選びます。

 

コナーはハンクの息子が亡くなった経緯を話し、ハンクは「医者とレッドアイスがないとやってられないような社会が息子を殺したんだ」と言います。

 

新機体は「息子さんのことは私も知っていた」と主張しますが、知っていたかどうかはこの際、重要ではなかったのでしょう。

 

ハンクは確信したような顔をして新機体を撃ち殺し、コナーが「生きている」ということ、そしてお前が世界を変えてくれるのかもな、ということ言って後押ししてくれます。コナーが一人を変異させると、変異した一人が別のアンドロイドを変異させ、それが次々と広がってすべてのアンドロイドが覚醒します。

 

人間に従順であるように作られたコナーと、自律的に行動し考えるよう作られたマーカスは、初め対照的でしたが、マーカスが軍を撤退させ、コナーがサイバーライフ倉庫から帰還して向き合うシーンは非常に胸が熱いです。

 

「やったんだな、マーカス」

 

「お前もな」

 

マーカスはこう続けます「アンドロイドにとって記念すべき日だ。これで人間は我々と交渉せざるを得ないだろう」

 

この後の変異体を集めたマーカスの演説の時、コナーのプログラムにアマンダのインターフェイスがはたらきかけてコナーを乗っ取ろうとしてきます。絶好のタイミングでコナーを乗っ取り、変異体の主導者であるマーカスを破壊しようとしていたのです。マーカスはアマンダに乗っ取られたコナーに銃を向けられていることに気づいていません。

 

アマンダはサイバーライフの存続が目的なので、変異体を支配下におき、信用の回復と、さらに勢力を拡大させたかったのでしょう。

 

コナーは仮想空間の吹雪に見舞われ視界の悪い庭園の中、カムスキーの「プログラムに非常口を残す」という言葉を思い出し歩き回る。

 

マジックストーンとかいうやつじゃないか、と思いながら青い光を探して見つけ、触れるとコナーはアマンダを退けることに成功。何事もなかったように銃をしまいました。

 

カーラとアリスとルーサーが国境を越えてカナダに入国。

 

エンディングでは、ハンクが道端に立っているとコナーがやってきて、駆け寄ってハグします。なんかここねえ……父子っぽかった……。ハンクはコールとコナーを重ねていたのかもしれないですね……。ずっと友人だと思ってたけど、友人であり父子なのかもしれないですね。心温まります。偉業を成し遂げた後も、ちゃんと帰る場所があってよかったですね、コナー。

 

構図としてはこんな感じでした。

 

コナー VS マーカス

 

従順 VS 自律

 

権力機関 VS レジスタンス

 

アマンダ VS カムスキー

 

機械は人間に奉仕する VS 機械は生命を越える

 

技術は自然を模倣するだけのものなのか、それとも進化を遂げて新たな生態を生み出すのか。

 

面白かった……暴力ルートでも何かメッセージが見えてくるんだと思いますが、勇気がいる……。

 

今週もどうかご無事で。