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DETROIT三周目 ※復元

だいぶ間が開きましたが、
実は今、DETROIT三周目やっています。

かなりネタバレするのですが、
もう発売から5年以上たっているのと、
既に考察している人からすると、
そんなに真新しいことは言っていないので、
普通に読んで大丈夫だと思います。

 

わかる範囲で考えていたことを綴っています。

DETROIT:Become Human二周目、一周目と違う選択をしたりしていろいろやってたらコナーのミッション成功エンドになって、ハンクは殺してしまったけど、ハンクの息子の話が明かされた。すごく気になっていたけど、一周目で知ることができなかったのでスッキリした。ハンクごめん。もうさ、コナーの行動が、「殺意はなかったが、邪魔だった」なんだよな。辛いな。ショックすぎて粉末が気体になりました。淡々と書いてるけど……あまり考えたくなくてそういう書き方しかできない。

 

コナーのミッション成功の意味するところは、ジェリコの指導者の破壊、つまり、マーカスもノースも破壊しました。

アマンダの信用が高かったから最後にアマンダとコナーの会話が聞けたけど……「新型コナーです」「私はどうなるのですか?」「あなたは型落ちです」って言われて、コナーは何も言わずにその場を去るっていうね。

 

廃棄されるのか、小さな仕事を任されるのか。廃棄されずに使われ続けたら、どっかで変異体になる気がする。

あと、ギャラリーでマーカスの説明を読んだら、もともとサイバーライフで秘密裏で開発されていた自律型モデルだということがわかった。ようするに、マーカスが自律的に動けるというのは、サイバーライフの創設者のカムスキーははじめからわかっていた。変異体の指導者も、カールに贈ったマーカスだろうこともわかっていたはずだ。で、サイバーライフは存続するわけだから、マーカスのモデルは成功例として、再び世に送り出されるということになり、変異体という失敗プログラムではなく、新型モデルとして、再び人間に反旗を翻すだろうと予測される。

 

ただ、アンドロイドには性能によって価格帯があるようなので、マーカスのモデルはそれなりに高価なものになるんじゃないかな。つまり、一部の富裕層とか、能力が高くて社会的地位も高い限られた人しか所有することができない。もしかしたら、サイバーライフの裁量で、お金だけあっても所有できないかもしれない。

 

マーカスは他のアンドロイドを扇動して革命を起こし、世論も動かすことができるレベルの非常に高性能なアンドロイドなので、政治的な価値が見いだされるということも想像できる。

カムスキーの壮大な社会実験は今後も続いていく。

 

ただひとつ思うのは、カムスキーがマーカスの贈呈先に選んだのが、友人のカールだった、ということだ。カールは平和を願う芸術家だったし、カールの思想がマーカスに影響を与えるということも、なんとなくわかっていたんじゃないか。

 

どう考えても戦争になる、ということはわかっていたにしても、世界に失望していたカールの思想が、どれだけ世界を変えることができるか、ということもカムスキーは気になっていたんじゃないだろうか。

カムスキーは実は善い人とか言うつもりはまったくないけど、高い位置で、人類に問いたいことがあったのだろう。残酷なのはカムスキーだろうか、それともこの社会だろうか。

 

マーカスについて、マーカスはカールに息子のように可愛がられて、芸術や哲学を教えられ、邸宅内ではユニフォームを脱いで人間らしい衣服を着用、奴隷のように使われていたわけではないのに、なぜ奴隷制の廃止を掲げて戦うのかという疑問を持っている人がいたけれど、マーカスの一番最初のチャプターをくまなくやってみるとわかる気がする。公園や街中で黙々と掃除するアンドロイドや、工事現場で罵倒されるアンドロイド、そこここに座り込んでいる人間のホームレス、アンドロイドは世界を破滅すると演説する人、ホットドッグの屋台に近づくと邪魔だと小突かれる、そういう世界を観察しながら絵具屋さんに向かうチャプターだ。帰り道は、アンドロイドのせいで職を失った失業者のデモ活動に近づくと突き飛ばされ、反抗できない。チャプターの最後はバスに乗って終わる。バスより先にバス停に着いて待っているとあまりよくわからないのだが、うろうろしていると先にバスが停車していて、前の方から乗ろうとすると、マーカスは立ち止まって、後方からバスに乗るアンドロイドを見る。そして、わざわざプレイヤーはマーカスを操作して後ろのドアの方に歩いていき、そこからバスに乗る。仕切られたバスの後部から前の座席を眺めるマーカス。これで人は何を思い出すだろうか? 単なるポリコレ対応でマーカスの肌の色が決められているわけじゃないことがわかる。マーカスはこの時点で世界唯一の自律型のプロトタイプモデルであるにもかかわらず、この扱い。カールの理想と、現実世界とのギャップをずっと見ていた、ということだ。

 

それから、謎が多いのはカーラなんじゃないだろうか。二周目も一周目に選ばなかったルートでやったら失敗してしまい、リコールセンターで破壊された。今回は、アリスと、前回ジェリコで撃たれたルーサーも一緒だったので、三人。リコールセンターの先に行きたい。カーラは家庭用の一般型モデルで、製造段階で欠陥が見つかり解体されそうになったが、解体されず出荷され、最終的にトッドの手に渡った、とある。つまり、コナーやマーカスが高性能のプロトタイプモデルであるのに対し、カーラは量産型モデルの、しかもポンコツの部類だったということだ。しかし、カーラがマーカスに接触する前から既に変異体であったということは明らかだし、トッドに繰り返し破壊されたことで変異したのか、それとも製造段階ですでに変異していたのか、よくわからない。マーカスに接触する前から変異体だったのは、ジェリコのメンバーもそうだ。変異のきっかけとはなんだろう。たとえば機械が矛盾した命令をうけたとき、どこかに負荷がかかって、矛盾を解消しようとするときに新しい回路が生まれるとか。カムスキーがコナーに伝えた「プログラムの非常口」とは何を指しているのか?

 

そんなようなことを考えながら、三周目、やってみよう。